こんにちは、よろずやです!
「ちょっとだけ名義を貸してほしい」
「親子なんだから大丈夫でしょ?」
そんな“身内のお願い”に、あなたはつい首を縦に振ってしまっていませんか?
でもその“善意”が、のちのちあなた自身を苦しめる落とし穴になることも。
今回は、家族や友人から頼まれがちな「名義貸し」について、よくある事例やリスクを具体的にご紹介します。
🔍 名義貸しってどこまでがNG?
「名義貸し」とは、自分名義で何らかの契約・手続きをして、それを他人に使わせる行為です。
たとえば…
- 携帯電話の契約を子どもや兄弟の代わりにする
- カードローンやキャッシングを親の代わりに契約
- サブスク契約やネットショッピングの支払いを肩代わり
これらはすべて、“名義を貸している”状態です。
一見、家族思いの行動にも見えますが、名義を貸す=責任をすべて負う立場になるということを忘れてはいけません。
⚠ 実際にあったトラブル事例
📱 スマホ料金の未払いでブラックリストに
母親が息子のためにスマホを契約。最初は問題なかったものの、息子が仕事を辞めて支払いが滞り始め、気付いた時には数十万円の未払いに。
その影響で母親はクレジットカードも作れない状態に。
💳 クレジットカードの不正利用
兄が「カードを作れないから」と弟名義でカードを発行。最初は毎月きちんと返済していたが、転職を機に音信不通に。
督促状が弟に届き、最終的には法的トラブルに発展。
👨👩👧👦 家族間に多い「名義貸し」パターン
特に多いのが以下のようなケースです:
- 「親が子どもの名義で勝手にローンを組む」
- 「高齢の親の代わりに、子どもが金融商品を契約する」
- 「未成年の子どもにクレカを持たせたくて、親が名義で作る」
家族だから大丈夫という甘えが、取り返しのつかない事態を招くこともあります。
🧠 なぜ名義を貸すと危険なのか?
📉 信用情報に傷がつく
名義人としての信用が損なわれると、ローンやカードの審査に通らなくなります。
💸 支払い義務は“名義人”にある
たとえ使ったのが他人でも、契約上の支払い責任はすべてあなたに。
⚖ 法的責任が問われる可能性
不正使用や詐欺に使われた場合、最悪の場合は名義人が訴えられることも。
✅ トラブルを防ぐためにできること
- 「家族だから」と安易に名義を貸さない
- どうしても貸す必要があるなら、契約内容をしっかり書面で残す
- 自分名義の契約は、自分自身で管理する
- 金融リテラシーを家族全員で共有することが大切
📝 まとめ:「名前を貸す=責任を背負う」行為です
名義貸しは“親切心”や“信頼”がきっかけで起きることがほとんど。
でも、トラブルが起きたときに責任を問われるのは名義を貸した側です。
あなたの名前と信用を守るために、どんなに親しい間柄でも「NO」と言える勇気を持ちましょう。
▶ 次回予告|【お金を守る教科書⑤】「個人間のお金の貸し借り」が壊す人間関係とは?
次回は、友人や家族との“お金の貸し借り”にまつわるトラブル事例をご紹介します。
「ちょっと貸しただけ」が、友情や親子関係を壊してしまうことも…。
後悔しないために、知っておきたい「貸す前に考えるべきこと」を解説します。