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【注意喚起】偽の「私はロボットではありません」で“キー同時押し”を指示——新手口「クリックフィックス」の実態と対策

こんにちは、よろずやです!
ここ数カ月で、偽の確認画面やエラー表示を装って複数キーの同時押しをユーザーに実行させ、本人の手でマルウェア感染に導く「クリックフィックス(ClickFix)」という手口が急増しています。2025年8月21日(木)には共同通信も注意喚起を報じ、専門家は「ショートカットキーを使った操作指示には従わないように」と警鐘を鳴らしています。

目次

🔎 クリックフィックスとは?

偽のCAPTCHA(「私はロボットではありません」)や偽エラー画面を表示し、
Windows+R → Ctrl+V → Enter といった3手順のキー操作を“人間確認”の名目で実行させます。これにより mshta.exe や PowerShell経由で情報窃取型マルウェア(Lumma、XWorm、VenomRAT、AsyncRAT、Danabot、NetSupport RAT など)が落とされるケースが確認されています。

ポイント:2024年ごろに確認が始まり、2025年2月以降は偽reCAPTCHAを悪用した事例が目立つようになりました。日本語の誘導も観測されています。

🚩 こんな表示が出たら危険シグナル

  • 「人間であることを証明するためWindows+Rを押してください」
  • Ctrl+Vで貼り付けてEnterを押すと修復できます」
  • メールのHTML添付を開くと、偽Office/偽Chromeのポップアップが出て“修復手順”としてキー操作を促す
    👉 正規のCAPTCHAがキー同時押しを求めることはありません。 この時点でタブ/ブラウザを閉じてください。

🛡 被害に遭わないための基本対策(個人向け)

  1. キー操作の指示に従わない:怪しい画面は即クローズ。必要ならブックマークから正規サイトへ入り直す。
  2. HTML添付は要注意:業務上やむを得ない場合も、まず分離環境で開くのが安全。
  3. OS/ブラウザ/セキュリティを最新に:拡張機能は定期棚卸しで不要なものを削除。
  4. 検索結果・広告から入らない:重要サイトは公式URLを直接入力 or ブックマークで。

🧯「押してしまったかも…」の緊急対応

  1. ネット遮断(Wi-Fiオフ/ケーブル抜線)
  2. フルスキャン(エンドポイント保護で全体検査)
  3. 起動項目・タスクの確認と削除(見慣れない常駐やスケジュールタスク)
  4. 主要パスワードを別端末で変更+MFA有効化
  5. カード明細・ネットバンキングを要監視(不正疑いは停止・再発行)
    企業や学校の端末なら独自対応は避け、すぐ管理部門へ連絡(証跡保全のため)。

🧑‍💼 企業・学校向け:実務に落とす追加策

  • セキュリティ教育に「CAPTCHAでキー同時押し=不正」を明記。疑わしい画面の報告手順を具体化。
  • メール経由HTML添付Web経由の偽CAPTCHAを想定した演習(フィッシング耐性訓練)。
  • EDR/URLフィルタ/DNSフィルタで既知悪性をブロックし、ブラウザのクリップボード権限を見直す。
  • Windowsの運用制御:ポリシーでWin+Rの取り扱いを制限する検討(業務影響を評価のうえ段階適用)。

🧭 最新動向の押さえどころ(要点)

  • 共同通信が2025年8月21日 08:11(JST)に注意喚起を報道。専門家は「ショートカット指示に従わない」対応を推奨。
  • 偽reCAPTCHA誘導が主流化、日本語の誘導も確認。
  • 具体的な感染フロー(Win+R → Ctrl+V → Enter → mshta.exe)と配布マルウェア群が公表されている。

✅ まとめ

  • 合言葉:「CAPTCHAでキー同時押しが出たら即撤退
  • 押してしまっても:遮断 → 報告 → スキャン → 資産保護(PW/MFA/明細確認)。
  • 組織は:教育・検知・遮断・運用の4点セットで定着させる。
  • 被害は進行形です。“人に押させる”という盲点を突く手口ゆえ、手順そのものを疑う習慣が最大の防御になります。

引用・参考

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