こんにちは、よろずやです!
「有名な経済評論家がすすめているなら安心だと思った…」
「広告をクリックしただけで、まさかこんな被害に遭うなんて…」
そんな悲劇が現実になってしまう事件が、鹿児島県で発生しました。
今回は YouTube広告をきっかけに発生した大規模投資詐欺の実例 と、同じ被害を避けるための防衛策をご紹介します。
目次
💡 事件の概要
2025年3月中旬、鹿児島県内の70代男性がYouTubeで経済評論家の動画を視聴中、画面に表示された広告バナーをクリックしました。
その後、経済評論家になりすました偽LINEアカウントとつながり、「先生」と名乗る男や「アシスタント」と名乗る女を紹介されます。
4月中旬、男性は株の投資を持ちかけられ、指定口座に最初の100万円を振込。
さらに架空の投資サイト上で「利益が出ている」と表示され、信用してしまった男性は追加投資を繰り返し、最終的に約2700万円を失いました。
出金を試みた際には「800万円の違約金」を請求され、不審に思って警察に相談し、被害が発覚しました。
🚨 詐欺の手口の特徴
今回の事件には、全国的に増えているネット投資詐欺と共通する手口がいくつも見られます。
- 有名人・専門家の“なりすまし”
本物の名前や顔写真を無断使用し、信頼させる。 - 広告から個別チャットに誘導
YouTube広告 → LINEなどのチャット → 個別指示という流れで接近。 - 架空の投資サイトで“利益”を演出
数字を操作し、あたかも儲かっているかのように見せる。 - 出金時に高額の手数料や違約金を要求
「払わないと引き出せない」と言ってさらに入金させる。
🛡 被害を防ぐ3つの対策
- 広告に登場する人物や団体を公式情報で確認
気になったら、公式サイトやSNSで本人が本当に推奨しているかをチェック。 - 金融庁登録を調べる
投資・資産運用を扱う業者は、必ず金融庁の「登録業者一覧」に掲載されています。 - YouTubeプレミアムを活用して怪しい広告を遮断
今回のケースのように、広告から詐欺に巻き込まれる事例は少なくありません。
YouTubeプレミアムに登録すると動画広告が表示されなくなるため、詐欺広告に触れるリスクを減らせます。
月額料金はかかりますが、高額な詐欺被害を未然に防げると考えれば、立派な「お金を守るための投資」と言えるでしょう。
✅ まとめ|「広告だから安心」は危険な思い込み
YouTubeやSNSの広告は、本物と偽物が混在しています。
特に「有名人の顔写真」や「必ず儲かる」といった文言は、疑ってかかるべきサインです。
被害を防ぐには、
- 広告の真偽を必ず確認する
- 金融庁登録の有無を調べる
- そして可能であればYouTubeプレミアムで広告そのものを避ける
こうした習慣が、自分の資産と心を守る強力な武器になります。
「広告だから安心」ではなく、「広告だからこそ注意」——この意識を忘れないようにしましょう。